4月10日に発生した普天間飛行場からの大量のPFOS泡消火剤流出に関する防衛省の対応は次のとおり
1.4月10日午後、普天間基地から、また、PFOS含有の泡消火剤が大量流出(クリックで本HMへ)
2.4月14日記者会見で、河野防相は立入調査を求めていると表明
4月14日河野防相記者会見(詳細は末尾に掲載) ①かなりの量が流出をして地元の消防署その他回収に御尽力をいただいた ②補足協定に基づいて、基地への立入りを求めている ③Q:水質調査などについても視野に入れているか A:とりあえず今回の件について補足協定に関連して立入りを求めている ④これだけの量が外に出ており、そこは米軍にしっかりと対応してほしかった ⑤防衛省としては、(泡が)公園、遊具、砂場にもかかったということ、防衛省で速やかに対応し、費用を後で米軍に払ってもらうなり何なりとは考えたい |
3.4月16日に防衛・外務・環境3省で立入調査を実施したと説明
(2020年4月18日付沖縄タイムスより抜粋) ①河野太郎防衛相は17日の記者会見で、防衛、外務、環境3省が日米地位協定の環境補足協定に基づく基地内への立ち入り調査を実施したと明らかに。・・防衛省は県や宜野湾市には連絡していなかった。 ②同省によると、来週早々にも県や宜野湾市も含めて再度立ち入る方向で調整している。 ③同省によると、16日に3省の職員計6人が午後2時半ごろから同3時半ごろまで立ち入った。事故発生現場の格納庫などを確認しながら、回収した泡消火剤の保管方法などについて米側から説明を受けた。土壌や水質などのサンプル調査は実施していない。 ④通常は閉まっている格納庫の扉が開いていたことも判明。事故との関連は分かっていない。米側は調査チームを立ち上げ、消火システムの細部などについて調査している。 |
防衛大臣記者会見(令和2年4月14日)クリックで同省HMへ) Q:PFOSに関連です。先週金曜日に普天間飛行場からPFOSを含む泡消火剤が流出した件について、大臣の率直な受け止めと防衛省としての対応について教えて下さい。 A:かなりの量が流出をして地元の消防署その他回収に御尽力をいただいたと聞いております。関係者にお礼を申し上げたいと思います。防衛省・自衛隊としましては、補足協定に基づいて、基地への立入りを求めているところでございますので、今、米軍の方で流出の原因その他調べているところでありますが、防衛省・自衛隊としてもしっかり対応して参りたいと思います。在日米軍は、PFOSからの切替えを進めていましたが、米軍全体として、このPFASから非PFASに移転するんだということで、若干、PFOSから他のPFASに移転しても、ということになったということもあって、少し切り替えが遅れたのかなという気がしておりますが、そういうことを含めて、少し率直に在日米軍と今後の対応について、相談をして行きたいと思っております。 Q:立入りを求めるとは、具体的にはこれまで要請が沖縄県などからでている水質調査などについても視野に入れているという理解でいいでしょうか。 A:とりあえず今回の件について補足協定に関連して立入りを求めているところです。 ・・・ Q:PFOSの関連で、泡消火剤流出の関連ですが、今、防衛省として、どれくらいの量が流出したのか説明を受けているのかという点と、今、切替えを進めているとのことですが、具体的にいつ頃までに切替えをするか、米軍側から説明を受けていますでしょうか。A:流出量については、米軍と推定をしているところでございますので、およその数字が分かりましたら、しっかり申し上げたいと思います。在日米軍、PFOSから切り替えるとのことでしたが、米軍全体としてPFOSではなくPFASそのものから替えるというような話も出ておりましたので、PFOSから他のPFASに替えるとまた替えないといけないということもありますので、そこは在日米軍とどういうふうにするか、我々としては切替えの促進をしたいと思いますので、費用の件その他含めてしっかり相談をしていきたいと思います。PFASから切り替えると中々ものがないというのが現実で、今いくつか日本企業にもこのPFASに代わる消火剤の開発をお願いしているところでございますが、まだ少し時間がかかるのかもしれませんので、そこを待っているといつまでもPFOSが残るということになりかねませんので、できればまずPFOSから他のものに切り替えることができるのか、そこはしっかりと詰めていきたいと思います。 Q:今回、流出事故に関して、地元の宜野湾市長も、基地の外に流れた泡について、米軍が効果的な対応をしなかったということで、抗議の意を表明しているのですが、今回の米軍の対応について、大臣としてはどのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。A:地元の消防署始め、多くの方が回収を行っていただきまして、感謝申し上げたいと思います。米軍として再流出を防止する、あるいは基地内で回収をすることに追われていたということでございますが、これだけの量が外に出ておりますので、そこは米軍にしっかりと対応してほしかったと思っております。防衛省としては、公園、遊具、砂場にもかかったということですので、それについては、防衛省の方で速やかに対応して、費用を後で米軍に払ってもらうなり何なりとは考えたいと思いますが、やらなければいけない対応は速やかに防衛省として対応していきたいと思います。 ・・・ Q:日本に基地を置く米軍での新型コロナウイルスの感染が広がっておりますが、現在の感染状況、特に在日米海軍佐世保基地と空母「ロナルド・レーガン」内の感染状況について、細かい人数はいいのですが、増えているのかどうかという点をお尋ねします。あともう一点、感染した場合の連絡体制についてですが、米軍と地元の保健所で情報を共有していると思うのですが、防衛省と米軍との連絡の頻度というか、感染が発覚した際にその都度、米軍から防衛省に連絡が来ているのかどうかという点をお尋ねします。 A:在日米軍は、現在Cレベルの態勢をとり、かなり基地の司令官の権限も強める態勢をとって、コロナウイルスの感染防止に努めているところでございます。感染者が出た場合には、保健所経由で情報を共有しておりますし、外務省、防衛省、それなりの情報共有をしているところです。在日米軍として個別の感染者は発表しないということで総数だけ出しておりますが、在日米軍の基地、その他がSNSやその他で出している場合には、防衛省・自衛隊としてもそれは公表するということにしていきたいと思っています。 ・・・ Q:PFOSの件ですが、大臣は先ほど米軍の切替えが遅れているのかもしれないとおっしゃっておりましたが、大臣としてはもう済んでいると認識されていたのでしょうか。 A:PFOSからの切替えを進めるという話でしたが、米軍全体として、PFASから切り替えようという話が出ましたので、PFOSから他のPFASのものに切り替えても、もう一回切り替えをしなければいけないということになりますので、そこは在日米軍として躊躇があるのではないかと思います。いつ、PFOSから切り替えるかというのが、今のところは不透明になっていると思いますので、そこは我々としても在日米軍としっかり相談していきたいと思います。 Q:もう済む予定だとか、済んだとかという話を聞いていたわけではないと。 A:そういうわけではありません。我々としてはPFOSからの切替えで、必要な支援があればやっていきたいという話をしておりましたが、PFASから切り替えようという話が米国でかなり出ていますので、その二度切替えの手間を掛けるかどうかということで、在日米軍がやや躊躇するというのを分からないわけではありませんので、その辺は相談していきたいと思います。 Q:立ち入りの件を要望、要請しているということですが、それに対する今のところの返答、反応はありますでしょうか。 A:まだ聞いていません。 Q:技術検討会や環境監視等委員会で必要な議題については検討いただいたというふうに聞いていて、そろそろ辺野古の方の申請とかがあると思いますが、時期的には大事な時期だと思いますが、米軍がこういう事になってしまったことによる申請時期への影響とか、県民感情への配慮とかそういったことは何かお考えのことはありますでしょうか。 A:沖縄防衛局で申請の準備をしていると思いますので、準備が整えば申請することになるだろうと思います。 |