今年4月10日に発生した普天間飛行場からの大量のPFOS含有泡消火剤流出事故。県市国の採取した汚染土壌及び汚染水の調査結果が公表された。以下の2つの表は沖縄県HPからの引用である。
事故発生から11日後に採取された汚染水からは基準値の2.5倍のPFOS等が検出されたが、4月24日の汚染土壌撤去後の採取土壌から検出された値はいずれも基準値以下となっている。これはPFOS等汚染が土壌等撤去により改善することができることを示す。
この事実からすると、毎年、高濃度のPFOS等汚染物質が検出される嘉手納普天間両基地周辺の河川地下水湧水等の汚染状況が極めて深刻であることが分かる。
普天間基地周辺の河川、湧水、地下水のPFOS等汚染調査では、平成28年度から令和元年調査まで汚染状況は改善されるどころか悪化している。日本の環境基準は50ng/Lと定められたが、最高はその40倍2000ng/Lが検出されている。普天間基地周辺の河川地下水湧水汚染状況は凄まじい。
詳細はこちらPFOS汚染が深刻、普天間基地周辺河川、湧水、地下水。平成28年〜令和元年調査では最高2000ng/Lを検出。政府による環境汚染放置を許すな!!!
嘉手納町基地周辺の嘉手納町内河川湧水地下水のPFOS汚染調査値も異常だ。平成30年から令和元年までの3回の調査でも常時2000ng/Lを超える値が検出され、令和元年の追加調査でも25地点調査のうち21地点で基準を70ng/Lを超え、最高は2100ng/L(本HM記事参照)を検出している。
詳細はこちらPFOS汚染が深刻、嘉手納基地周辺の嘉手納町内河川、湧水、地下水。平成30年〜令和元年調査では2000ng/Lを超える値を検出。政府による環境汚染放置を許すな!!!
周辺自治体は、米軍・国に対して、汚染原因の特定・除去、そして住民の健康調査の実施求めなければならない。
黙することは現状を認めることになりかねない。座して死を待つわけにはいかないのだ。
月日 | 県の調査 |
4.10 | 普天間飛行場泡消火剤流出事故発生 |
4.21 | 基地内立入 基地内排水路の採水実施 |
4.24 | 格納庫横地下タンク周辺の流出個所の土壌撤去立会 |
5.1 | 土壌撤去箇所より下層の土壌採取 |
5.11 | 土壌撤去個所及び排水路周辺の土壌採取 |
【調査結果】
