
今年最も酷かった10月18日から20日の昼夜を問わない異常爆音。その爆音データを嘉手納町役場から入手した。以下のデータは嘉手納町屋良地区のデータだ。
単発騒音とは米軍機離発着・上空通過時等の爆音を指し、準定常騒音とは米軍基地から派生するエンジン調整音、充電音、米軍機等の移動音等をいう。
以下の図(クリックで拡大)の枠で囲んだ部分は深夜の時間帯(22:00〜翌6:00)だ。10月19日午前2時30分19秒には100.2dbを記録している。睡眠妨害どころではない。人権侵害も甚だしい。
さらには、10月18日午後10時58分27秒から翌19日午前2時29分43秒までは単発騒音は記録されていない。ところが、準定常騒音の図を見ていただきたい。18日午後9時から19日午前0時39分まではエンジン調整等の準定常騒音が記録され、午前2時7分にも記録されている。爆音が止むことはほとんどないのだ。
騒音防止協定には「i 2200~0600の間の飛行及び地上での活動は、米国の運用上の所要のために必要と考えられるものに制限される。夜間訓練飛行は、在日米軍に与えられた任務を達成し、又は飛行要員の練度を維持するために必要な最小限に制限される。部隊司令官は、できる限り早く夜間の飛行を終了させるよう最大限の努力を払う」と規定さている。日米合同委員会による約束はまったく機能していない。
この件について嘉手納基地のポール・オルダム司令官は「州軍機は第18航空団の指揮系統に属さない。離陸は上級司令部からの指示。離陸時間を調整できなかった」と答えたという。正に無法地帯、まったくの無責任体制だ。
嘉手納基地周辺住民の生活環境保全には誰も責任を取らない。
嘉手納米軍基地撤去以外に、沖縄の基地問題を解決する途はない。
追加)単発騒音の図を見ていただくと分かるが、Lmax(最大騒音レベル)の数値はすべて「70db以上」になっている。理由は「最大騒音レベル70dB以上かつ暗騒音レベルから10dB以上の騒音が3秒以上継続した(嘉手納町役場HM「嘉手納町と基地」より)」ものに限っているからである。したがって、下図には70db未満の爆音については参入されていない。
一般に60dbは「就寝できない」騒音であり、70dbは「血圧が上昇する」健康被害を発症するレベルとなる(嘉手納町役場HM「嘉手納町と基地」より)」。測定自体にも問題があるのではないか。
いずれにしても、嘉手納基地の爆音により嘉手納基地周辺住民に甚大な健康被害が発生している可能性は極めて高い、と言える。
準定常騒音(エンジン調整・充電・移動音等)データ |