1月6日(日)午前9時NHK「日曜討論」での安倍首相の事実誤認発言の数々は許されない。首相が公共の電波を使って嘘の情報を発信したのだ。以下指摘する。
1.辺野古新基地ではなく、普天間飛行場の移設施設だと発言しているがこれは嘘
辺野古新基地は、長さ1800mの滑走路が2本、格納庫・洗機場等の通常施設に加え、普天間飛行場には無い次の施設を擁する飛行場だ。普天間飛行場移設に名を借りた新基地建設だ。
①燃料桟橋(航空機用燃料運搬タンカー(109m)の接岸可) ②護岸(全長272m)で183.5mの船舶が利用) ③爆弾登載エリア(約16,000㎡) 以下の県HMを参照https://www.pref.okinawa.jp/site/chijiko/kichitai/tyosa/documents/p29.pdf) |
2.辺野古新基地が完成しても普天間飛行場は、すぐには還らない。米軍は辺野古新基地の滑走路が短いと指摘し、民間空港の滑走路の提供等を求めている。
普天間返還のために米軍が求める8条件 ②海兵隊の航空部隊・司令部機能及び関連施設のキャンプ・シュワブへの移設 ③普天間飛行場の能力の代替に関連する、航空自衛隊新田原基地及び築城基地の緊急時の使用のための施設整備は、必要に応じ、実施 ④普天間飛行場代替施設では確保されない長い滑走路を用いた活動のための緊急時における民間施設の使用の改善 ⑤地元住民の生活の質を損じかねない交通渋滞及び関連する諸問題の発生の回避 ⑥隣接する水域の必要な調整の実施 ⑦施設の完全な運用上の能力の取得 ⑧KC−130飛行隊による岩国飛行場の本拠地化 詳細は本HM記事参照仲井真前知事をして「これでは普天間の固定化と同じだ」と言わしめた「沖縄における在日米軍施設・区域に関する統合計画」の欺瞞 |
3.「普天間飛行場の空中給油機は15機全て岩国に移設された」というが、訓練は普天間で実施
4.「オスプレイも訓練は本土移転を推進し」というが、危険機材オスプレイは県民の頭上で今日も訓練に明け暮れる。この有様だ。


5.「防音の措置をしなければいけない戸数が1万数千あるが、それが辺野古に移ればゼロになっていく」と言うが、普天間飛行場が返還されても嘉手納飛行場の管制空域となり、爆音被害がゼロになることはあり得ない。
本HM記事参照
①日本政府の嘘を見抜く。普天間飛行場が移設されても、宜野湾市普天間地域の爆音被害は無くならない。
②沖縄の空はうちなーんちゅのもの。沖縄は二度と騙されてはならない〜嘉手納・普天間・那覇3飛行場飛行場の管制空域から見る沖縄の基地問題〜
6.「あそこのサンゴについては移している」というが、未移設だ。
(2019年1月8日付沖縄タイムスより転載) 米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に関する安倍晋三首相の発言は次の通り。 民主党政権時代にも、最低でも県外という宣言をしたが結局どこにも持っていくことができずに辺野古に移設すると決まった。今その計画にのっとって作業を進めているが、移設するに当たって普天間の機能のうち、三つあったが、空中給油機は15機全て岩国に移設された。18年越しのことを行うことができた。緊急時の受け入れ機能は九州の自衛隊基地に移転が決定された。オスプレイも訓練は本土移転を推進し、整備は木更津で実施している。このように機能を相当縮小して普天間に(発言通り)持っていくということ、そのことによって今は市街地の真ん中にあるから防音の措置をしなければいけない戸数が1万数千あるが、それが辺野古に移ればゼロになっていくこともご理解いただきたい。 土砂を投入していくに当たって、あそこのサンゴについては移している。また絶滅危惧種が砂浜に存在していたが、これは砂をさらってしっかりと別の浜に移していくという環境の負担を抑える努力もしながら行っている。もちろん沖縄の皆さんの気持ちに寄り添っていくことも大切ですし、理解を得るようさらに努力をしていきたい。 |