今年4月10日午後、普天間基地からPFOS含有の泡消火剤が基地外に大量に流出した。県は流出現場土壌の採取を米軍に求めていたがなかなか応じなかった。
流出から1ヵ月以上もたった5月11日、米軍はすでに土壌入替後に保管していた土壌の引き渡しに応じた。引き渡しを受けたのは宜野湾市、沖縄県、沖縄防衛局。県は7月には分析結果を公表するとしている。
ところで普天間基地周辺のPFOS等汚染は上記大量流出事故以前から明らかになっている。日本政府は何らの策を取ろうともせず、実態隠しに懸命だ。このような沖縄差別を絶対に許してはならない。
①沖縄県による平成28年度から令和元年までの汚染状況調査。平成30年夏季調査ではチュンナガー(湧水)では2000ng/LのPFOS等汚染物質が検出されている。日本の環境基準は50ng/Lと定められたが、その40倍である。それ以外の湧水・地下水でも凄まじい汚染状況が常態化している。危機的状況だ。

参照本HM記事)(05/30)PFOS汚染が深刻、普天間基地周辺河川、湧水、地下水。平成28年〜令和元年調査では最高2000ng/Lを検出。政府による環境汚染放置を許すな!!!
②2020年6月11日、環境省による令和元年度PFOS及びPFOA全国存在状況把握調査結果が公表された。普天間基地周辺河川・地下水・湧水からは次のとおり、高濃度のPFOS等汚染物質が検出された。米軍基地周辺の環境汚染は深刻だ。
宜野湾市のチュンナガーは1303.0ng/lで基準値の26倍
宜野湾市のメンダカリヒーガーは815.3ng/lで基準値の16倍
