連日の日米合意無視のオスプレイ飛行を眼前にして、武田沖縄防衛局長は25日の会見で「直ちに違反するというのもは確認していない」と述べ、連日報道される、市街地上空飛行等の状況について、問題はないとの姿勢を示した。 本HM記事オスプレイ配備阻止 「直ちに違反するというものは確認していない」武田沖縄防衛局長〜日米合意無視のオスプレイの飛行を眼前に〜参照。
これを受けてだろうか。森本防相は26日の記者会見で、「アメリカは合意内容に沿って、訓練を実施している」と述べ、問題はないとの認識を示した。以下は防衛相HM(クリックで同記事へ)からの抜粋である。
Q:沖縄県では、「合意に違反しているのではないか」との声が依然として強いのですが、沖縄防衛局の方でも目視調査をしているという話を聞いているのですが、大臣として、今現在オスプレイの今の慣熟飛行か訓練が合意に違反していると認識されているのか、それとも合意違反ではないと認識されているのでしょうか。 A:できるだけ、つまり合意にあるように、可能な限りアメリカは先月19日に日米間で合意した内容に沿って、訓練を実施していると承知しております。 |
森本防相のいうオスプレイに関する日米間合意内容が形骸化していることは既に指摘した。森本防相は正直な方のようだ。合意条項に付言された「できるかぎり」「可能な限り」という言葉を使ってオスプレイの運用が合意内容に沿ったものだと発言した。
「できるかぎり」「可能な限り」約束を守ればいい、というのであれば守らなくてもいいということにしかならない。
オスプレイの飛行ルートや飛行時間帯、訓練内容の調査、爆音・低周波音測定等についての調査・検証作業をすることもなく、早々に合意に沿って運用がなされていると認めるのは無責任も甚だしい。これまでも事故を繰り返し、今年に入って既に2度の墜落事故、2度の緊急着陸(事故)を起こしている危険機材を配備させているとの認識があるのかさえ疑わしい。
日本やアジアの安全保障のために、沖縄の日常の安全が脅かされている事態に気付かない日本政府の姿勢を許すわけにはいかない。
沖縄は、沖縄の民意を、その声を、挙げ続けなければならない。
(オスプレイに関する日米合意に関する当HM記事は以下のとおり)
オスプレイ配備阻止 惨憺たる内容のオスプレイに関する日米合同委員会覚書①〜内容は既に形骸化〜