町有地の8割以上を嘉手納米軍基地に接収されている嘉手納町。昼夜を問わない殺人的爆音に加えて、住民の身体生命財産への脅威を無視して強行されるパラシュート降下訓練、移転した海軍駐機場使用問題等、町民の生活を無視し続ける米軍、日米両政府に対する町民の怒りは頂点に達している。
住民の3分の1が参加する第三次嘉手納基地爆音差止訴訟原告団嘉手納支部からも、「嘉手納基地の機能強化に反対し、住民無視の米軍訓練・演習の中止を求める町民大会の開催を求める要請書」が町・議会等へ提出された。
いよいよ嘉手納町民が立ち上がる!!!
この現状について當山嘉手納町長の発言及び情勢は以下のとおり
(2017.6.7付琉球新報インタビュー記事より抜粋) −旧海軍駐機場が使用された。米軍の継続使用を日本政府は追認している。 ・・・ 「駐機場移転のありがたさなんて何もない。周辺住民は安堵感を持ったが、覆された時の無念さや悔しさ、裏切られたことへの憤りは今まで以上のものが出ている」 ・・・ −町民からは基地の一部撤去を求める声も上がっている。 「まだ感情的になってはいけないと思っている。ただそういう声がもう付近からは出ているということだ。反発はますます高まってくる」 −今まで議会などで旧駐機場部分芝生を植えたり、掘り返したりすることを求める声もあった。 「日米で合意したものをまた使うことはあり得ないと答弁してきたが、見事に裏切られた。おわびする以外ない。私の常識からするとあり得なかった」 −旧駐機場の使用直後、「住民を動かすような大会開催も視野」と発言した。 「今の段階では前に回答した域はまだ出ない。これはいったん打ち出すと途中でやめるわけいにはいかない。町民の心情がどうなのか、各種団体の思いはどうなのか、特に基地対策協議会や議会がどういった考え方を持っているんか測りながら判断したい」 |
(2017.6.29付琉球新報より抜粋) (6月)26日に・・岩国基地所属の‥F35Bが‥嘉手納基地に初飛来するなど外来機の被害が相次ぎ、騒音が激化していることを受け、・・當山宏町長が28日、沖縄防衛局に中島‥局長を訪ね、外来機撤退と航空機騒音の軽減を要請した。 ・・・ 要請後、當山町長は「最近の騒音の激しさは尋常じゃない。爆音訴訟でも違法状態と判決が出ている。米軍は人権を侵害している状態を是正すべきだ」と語気を強めた。 |
(2017.7.8付沖縄タイムスより抜粋) (知事・三連協首長による稲田防相への要請後の発言要旨より) 【當山宏嘉手納町長】 ・・・旧海軍駐機場の移転は20年待ち、ようやく実現した。喜びもつかの間、次は空軍が20日もしないうちに使用した。SACO合意に明らかに反し、町民の負担軽減の願いを裏切るものだ。・・・町民は憤っており、米軍に裏切られた不信感が募っている。米軍の対応次第では、重大な決意で臨まなければならない。 移転後も駐機場として使うという説明は米側から一度も受けたことがない。最近になり米軍側がその解釈を変えてきたのではないか。(北朝鮮情勢によるものとの話もあるが)だからといって、20年もかかって動いたものを帳消しにしようとするすることは決して許されない。かえってそういったことが安全保障関係を不安定にする。住民はかなり憤っており、住民大会で抗議の意志を示すべきだとか、中には基地の全面撤去を求める声も出始めている。 外務副大臣は高いレベルで交渉をしているとの話だった。旧駐機場は騒音の軽減ではなく、ゼロにならなければならないという話だった。協議に大いに期待をしたい。 |
8月17日:沖縄と日米2(small)プラス2(large)〜沖縄の基地問題,進展なし〜 沖縄がほのかに期待を抱いた米軍嘉手納基地の旧海軍駐機場問題とパラシュート降下訓練については何の進展もなし。ゼロ回答。 |