衝撃的ニュースが飛び込んできた。沖縄県内で相次いだ米軍ヘリ不時着事故に関する専門的・技術的な知見を有する自衛官による検証作業が、米側の反対でとん挫していたというのだ。主権亡き日本の哀れ、である。
今日、5月6日付琉球新報は次にように報道している。
『県内で1月に相次いだ米軍ヘリコプターの不時着を受け、政府が2月にも安全確保策で実施するとしていた米軍普天間飛行場(宜野湾市)への自衛官の派遣について、米側が具体的な協議に応じず頓挫していることが5日分かった。防衛省幹部は「米側はなしのつぶて。見通しはっていない。実現は難しい」との認識を明らかにした。』というのだ。
昨年暮れの宜野湾市の緑ヶ丘保育園、普天間第2小学校への米軍ヘリ落下物事故、年が明けてからは相次ぐ米軍ヘリの不時着事故が相次いだ。
そんな中、小野寺防相は1月30日の記者会見で「今週後半にも専門的・技術的な知見を有する自衛官を現地に派遣し、米側が実施した点検や整備について確認することを検討している」と発言した。
週末2月1日にも派遣と報道されたが、防衛省は「本日実施予定であった標記については、本日、米側から、更なる準備が必要となり、延期したい旨の連絡がありました。現在、日程を再調整しているところであり、調整が整い次第、お知らせいたします。」と発表した。
しかし、3ヵ月が経過した現在も検証の見通しは立たず、それどころか防衛省幹部は実現は難しいと発言しているのだ。
さらに、前出琉球新報は次のようにと報道している。
『関係者によると、米軍側は派遣を「査察」と受け止め「事故を未然に防ぐために予防着陸したまでで、査察を受ける筋合いはない」と反対姿勢を取っている。対策を打ち出した後の2月4日の名護市長選挙では自民、公明両党などの推薦候補が当選。別の政府筋は「選挙前に政権として対応策を示すことに意義があった」とした。』
つまり、専門的知見を有する自衛官による米軍機整備状況の査察など当初から実効性などなく、名護市長選挙向けのポーズ、猿しばいにすぎなかった。
嘘つき小野寺防相を許してはならない!
参照本HM記事
(01/31)小野寺防相の不時着AH−1Z米軍ヘリの自衛隊による検証発言。中身は何もない。またも、名護市長選挙対策。沖縄をなめるなよ。
(02/20)実現しない自衛官による普天間飛行場ヘリの検証。名護市長選挙に向けた、県民騙しの猿芝居だった!!!
(02/22)度重なる米軍ヘリ事故を受け、米軍に飛行停止を求めた小野寺防相の記者会見「米側は飛行停止に応じるつもりはない」。この事態安倍首相は何と応えるのか?