嘉手納米軍基地周辺のPFOS等汚染状況は凄まじい。沖縄県及び県企業局の調査によれば、日本の環境基準の40倍を超える状況が明らかになっている。PFOS等汚染状況を記載する。
1.米軍によるPFOS等汚染調査(2014年〜17年)が未だに明らかになっていない。報道によれば基準の760倍のPFOS等が検出されているという。
・2014年から17年にかけて米軍が嘉手納基地内でPFOS等汚染調査を実施。6月18日の衆議院安全保障委員会において、赤嶺議員の質問に、河野外相はこの事実は日米両政府で共有されているが、開示については米軍の「了承」が必要として開示を拒否。
・2018年8月に採取した水のサンプルから、PFOAとPFOSの合計で1㍑当たり3万8千ナノグラムを検出した。・・・「川」と記載された別のサンプルには・・・570ナノグラムが含まれていた(2020年6月6日付沖縄タイムスより)。
本HM記事参照)2019/07/01)PFOS等汚染問題。日本政府は知っていたのに放置し続けてきた!断じて許されない!
2.沖縄県環境部による河川湧水地下水調査
①平成30年から令和元年までの3回の調査が実施され、常時2000ng/Lを超える値を検出

②令和元年の追加調査でも25地点調査のうち21地点で基準を70ng/L超え、最高は2100ng/L

本HM記事参照)
(2020/05/30)PFOS汚染が深刻、嘉手納基地周辺の嘉手納町内河川、湧水、地下水。平成30年〜令和元年調査では2000ng/Lを超える値を検出。政府による環境汚染放置を許すな!!!
(2020/05/16)PFOS汚染が拡大する嘉手納町比謝川周辺湧水・井戸。最高2100ng/L。25地点調査の21地点からPFOS等を検出。令和元年度沖縄県有機フッ素化合物調査結果(追加調査)
3.県企業局による河川調査
沖縄県企業局によるPFOS等水源河川汚染調査(平成25〜30年調査)によれば、嘉手納基地周辺すべての河川で基準値(50n/l)を超過、最高20倍を超える汚染状況であることが明らかに。特に比謝川、大工廻川(ダクジャク川)の汚染状況は凄まじい。

本HM記事参照)2020/06/06)日米両政府は嘉手納基地の運用を直ちに停止し、PFOS等汚染を除去せよ!!! 嘉手納基地周辺河川のPFOS等汚染、基準値(50ng/l)を超過、最高20倍を超える汚染状況が明らかに!
4.環境省調査
2020年6月11日公表された環境省令和元年度PFOS及びPFOA全国存在状況把握調査結果。嘉手納・普天間両基地周辺河川・地下水・湧水からは次のとおり。
調査場所 | 測定値 | 基準値(50ng/l)比較 |
沖縄市のダクジャク川 | 1508.1ng/l | 30倍 |
宜野湾市のチュンナガー | 1303.0ng/l | 26倍 |
宜野湾市のメンダカリヒーガー | 815.3ng/l | 16倍 |
嘉手納町のシリーガー | 1188.0ng/l | 23倍 |
本HM記事参照)(06/12)嘉手納普天間両基地周辺のPFOS等汚染は深刻だ。日米両政府は直ちに基地機能を停止し、汚染物質の除去、除染にあたらなければならない。(1508.1ng/lダクジャク川のPFOS等汚染 環境省令和元年度PFOS及びPFOA全国存在状況把握調査)
嘉手納町内河川・湧水等のPFOS等汚染状況は凄まじい。日本の環境基準値は50ng/L。嘉手納町内の河川地下水汚染状況は凄まじい。日本政府は何らの策を取ろうともせず、放置したままだ。
日米両政府は、直ちに嘉手納基地の運用を停止し、PFOS等汚染源である嘉手納米軍基地を調査し、PFOS等汚染物質を除去せよ!