オスプレイに関する県への、沖縄防衛局から回答に対する疑問①〜夜間飛行3件〜
沖縄県からのオスプレイに関する確認事項について、7月30日沖縄防防衛局から回答があった。詳細は沖縄防衛局HM(クリックで同HMへ)で確認できます。
回答内容はほとんど米軍の説明の伝達にすぎない。以下疑問点を指摘する。
1.6月10日,11日,12日の午後10時を過ぎての夜間飛行について
これについては、6月14日に小野寺防相が記者会見で事実を認めた。(詳細は当HMオスプレイ運用違反実態(6月10日,11日,12日)日米両政府が初めて認める〜詳細な検証作業を〜参照)したがって、沖縄防衛局がどれ程の調査を実施するのか注目していたが、回答は以下のとおり空疎なものとなっている。
夜間飛行の3件については、いずれも22時以降に普天間飛行場へ着陸したことを確認しておりますが、夜間飛行訓練について運用上必要な場合があるものの、できるだけ22時以降は飛行しないよう努力しているとの説明を米側から受けています。 |
上記回答は極めて不十分だ。以下の回答すべき事項が欠落している。
①米軍自体は、午後10時以降にオスプレイを飛行させたとの認識があるのか。
②「運用上必要な場合がある」とすれば、具体的にどのような場合か。
③6月10日,11日,12日のオスプレイの飛行は「運用上必要な場合がある」場合であったのか。
④「運用上必要な場合がある」場合であったとすれば、その判断は誰が行ったのか。
⑤「運用上必要な場合がある」とされるについて、明文化された判断基準はあるのか。
極めて厳格な組織運営を心掛ける日本の国家公務員組織であれば、報告書があがって時点で、上記程度の指摘は当然に、なされるはずである。
そして、そこから出発するのは、「運用上必要な場合がある」場合についての、日本側の検証作業だ。
約束は守るためにあり、約束違反は厳しく罰されるべきである。6月10日,11日,12日のオスプレイの夜間違反飛行は明らかに約束違反であり、本来であれば、米軍は謝罪のうえ、再発防止策を沖縄防衛局に提示すべき義務を負う。