「4.25県民大会in読谷」により、沖縄の民意が示された直後の沖縄入りであり、どのような発言をするのか注目されるところである。しかし、自衛隊機を使っての来沖との報道からすれば、抗議行動を警戒してのことだろうから、すでに沖縄の民意からはかけ離れた最終案であることが推測される。
報道によれば、最終案は、辺野古沿岸に杭を打ちんで滑走路を造り普天間海兵隊の一部を移転し、残りを徳之島に移転させるという内容とのこと。その最終案は沖縄で発表される予定であるという。
鳩山首相の「最低でも県外」発言は沖縄の人々の記憶から永遠に消えることはない。この発言と最終案、鳩山首相はどう整合性をつけるつもりなのか。公約を守れなかった責任をどう取るつもりなのだろうか。
辺野古沿岸に杭を打つとことは不可能に近い。仮に打つとすれば、平野官房長官が発言したように、法的措置をもって、抗議行動の中を工事を強行する以外にない。稲嶺名護市長は反対行動の先頭に立つことを明言している。辺野古沿岸に杭を打つことは不可能である。 報道されているような最終案が、しかも、沖縄で発表されることは沖縄の民意への挑戦である、そう判断するしかないのではないかと思うのだが。
これまで、鳩山内閣閣僚が、何回か沖縄入りしているが、いずれも沖縄の怒りを買う発言に終始してきた。最後は首相が火に油を注ぐ結果になるのだろうか。危惧するのみである。