仙谷官房長官は2日の会見で、普天間問題に関する先の日米合意は国際信義であり誠実に守る必要があると発言し、更に、沖縄の方々からすれば頭越しとか、いろんな批判があるが甘んじて受けながら、できる限りお願いできるように話を続けると述べたという。この発言は民主党代表選挙における、小沢氏の先の日米合意について再協議が必要だとする発言に反論したものだ。
辺野古移設に反対している沖縄の民意があり、このままでは進まない状況下で、沖縄・米国と再協議の必要があると述べる小沢氏と、どんなに沖縄が反対しようと辺野古移設を進めるために沖縄にお願いしつづけるしかないという仙谷官房長官と、どちらが民主的といえるだろうか。
自民党政治に見切りをつけ、民主党に政権を委ねた有権者の民意は、仙谷官房長官のいうような政治を許すのだろうか。
頭越しとか、いろんな批判があることを認めながらも、それでも、あくまでも先の日米合意を進めることが国際信義であるとするなら、その国際信義により被害を受け続けなければならない沖縄の民意に対する政治の責任はどうするのか。
なりふり構わない菅政権の施策には終止符が打たれるべきである、と思うのは私だけだろうか。