沖縄防衛局が、宜野湾市長選に向けて同局職員関係者の有権者名簿を作成し、局長講和まで実施したとされる問題で、本省幹部の調査を終えた真部局長は、防衛省の調査に対し、講話の内容について、「投票に行くよう促す啓発活動の一環として行ったもので、特定の候補者への投票を依頼したことはない」などと説明しているものの、「多くの方々にご迷惑をお掛けし反省している」、自らの進退については「防衛省が事実認定と評価をする。それに従う」と述べたという。
今後の普天間飛行場移設問題の行方を左右する宜野湾市長選挙に関する局長講和と言われればどのような意図をもっているのかは容易に分かるし、少なくとも、普天間飛行場の辺野古移設絶対阻止を掲げる候補への投票行動を促すものでないことは確かだ。
問題発言で更迭された田中前局長の後任として、出戻りのかたちで抜擢された人事ではあったが、ここでまた躓いた。
袋小路に追い詰められた政府の姿が垣間見えるのは私だけだろうか。
沖縄防衛局長、進退問題に波及 「防衛省判断に従う」(47ニュース)