沖縄と安部首相所信表明演説と〜沖縄にとって最悪の人物〜
昨日の臨時国会冒頭、安部首相は所信を表明した。華やかな成功事例のみを挙げた内容は、空っぽの、思慮のない、パホーマンスに徹する、安部首相らしい内容だ。
中でも問題は、11月の沖縄県知事選挙の最大の争点である沖縄の基地問題について、ほとんど言及していない点だ。
60年に及ぶ沖縄の基地被害の放置、さらにはオスプレイノ強行配備、辺野古新基地建設、高江ヘリパッド工事の強行等、沖縄の民意を踏みにじる暴挙を続けてきながら、反省すらしていない。
沖縄の基地被害が放置され続けている責任を民主党に押し付け、さらにKC130の岩国移転を成功事例のようにあげつらう。安部首相は、同機が移転後も3日に1回は普天間飛行場に飛来し訓練を続けている事実は知らないようようだ。
馬鹿バカしいのは、次のくだりだ。まったく意味不明だ。
「今後も、沖縄の方々の気持ちに寄り添いながら、沖縄県外における努力を十二分に行ってまいります。」
「在日米軍再編については沖縄県外における努力」をする。つまり沖縄など基地があってあたりまえ。基地負担を永遠に強いる、という宣言となっている。
安部首相は、沖縄にとって最悪の人物ということだ。
沖縄の基地問題についてのくだりは以下のとおり。
在日米軍再編については、現行の日米合意に従い、抑止力を維持しつつ、基地負担の軽減に向けて、全力で取り組みます。 かつて、裏付けのない「言葉」だけの政治が、沖縄の皆さんを翻弄しました。学校や住宅に囲まれ、市街地の真ん中にある、普天間飛行場の現実は、あの3年3カ月間、一ミリたりとも変わることはありませんでした。こんな無責任な政治を、二度と繰り返してはなりません。 安倍内閣は、「言葉」ではなく、実際の「行動」で、負担軽減に取り組んでまいります。先月、普天間配備のKC130空中給油機15機全機について、山口県・岩国基地への移駐が完了しました。今後も、沖縄の方々の気持ちに寄り添いながら、沖縄県外における努力を十二分に行ってまいります。 |